資産運用:管理人の投資編
本日は資産運用に関する記事の更新です。
以前から奥さんにそろそろ年金(401K)以外の投資を始めたいと相談していたのですが、今回、遂に「月1万円までならいいよ」とのお許しがでたので、積立型の投資を行っていくことにしました。
本音を言うと初期投資は100万円くらい仕込みたかったのですが、それは叶いませんでした……実績がでれば、今後、拠出額の増額も交渉したいところですが……まずは千里の道も一歩からということで、少額からの投資を始めたいと思います。
と…、まあ前置きは程々にして管理人の今回の投資について触れたいと思います。
目次
投資・運用資産の選択
管理人が今回投資を始めるに当たって、まず最初のステップとして行ったのは、投資対象の資産の選択です。
どの程度のリスクを取るか?
前回の記事「資産運用:何に投資する?」でもご紹介しましたが、まず、いくらまでなら損が許容できるかということを考えました。
本来であれば、40代、子持ちの投資ですので、保守的に元本割れしないそこそこの商品を選びたいところですが……この市場環境下、元本割れしない商品(国内債券や定期預金)だと利息が殆どつかず、下手をすると委託手数料や取引手数料だけで利息分がもっていかれるという事態もあり得ます……日銀の金融政策も不透明なので、国内債券の投信などは価格変動リスクも怖く手が出しずらい…
これが10数年前であれば、個人年金保険の固定金利でも2%程度はついていたので、個人年金保険を選択したかもしれませんが、これもいまは利息が低くなってしまい選択対象外……と、考える中で…今回は少額からの投資ですので、中程度のリスクは取れると判断しました。
投資対象の選択
中程度のリスクが取れるということであれば、成長が期待できる海外市場に目が向きます。
海外への投資といってもFXは元本が大きく目減りするリスクもあるので、流石に選べません。株式もボラティリティ(価格変動)の高さを考えると少し躊躇してしまうところがあるので、まず最初の投資対象としては、海外債券を選ぶことにしました。
インド債券への投資
海外債券で最初に思い浮かんだのは、前回の記事で少し触れたインド債券です。インド市場に注目した理由は色々あるのですが、個人的には以下のポイントが投資に魅力を感じた主な要因となりました。
インド市場に注目した理由
- 政策金利金利が6.25%と高水準
- 平均年齢が20代半ば、直近のGDP成長率も年率6.1%で今後も高い経済成長が見込まれる
- 消費者物価指数は4%±2%で推移すると見込まれ、金融政策も安定している
- 変動相場制だが、過度の変動があれば中央銀行が適宜介入するので為替相場も安定している
- GST(物品・サービス税)の導入などモディ政権が構造改革を進めており、今後の経済成長を下支えすると期待される
上記がインド市場に管理人が注目した理由ですが、海外の資産に投資する以上、気になるのはやはり為替と経済見通しです……
専門家でもなんでもなく、少し経済を勉強しただけの一介のサラリーマンに過ぎない管理人ですが…自分なりの経済見通しと以下の想定で投資を行うこととしました(※)。
※このブログの記事は、特定の資産や商品への投資を推奨するものではありません。投資に関する記載はあくまでも個人の見解ですので、誤りもあれば、認識が異なることもあるかと思いますので、その点ご留意下さい。また、外国債券への投資は値動きがあり、為替変動リスクも伴います。将来の運用成果も保証されるものではありませんので、投資を行われる場合は自己責任且つ十分注意して行われたほうが宜しいかと存じます。
管理人版インド経済見通し
インド経済は、CPI(消費者物価指数)等の推移をみる限り、現在は物価水準が安定しており、インフレ圧力もそれほどないようです。ですので、今後利上げが行われる可能性は低く、当面は、現状維持もしくは、緩やかな金融緩和が継続するものと管理人は考えています。
また、経済成長については今後数年間は年率6%程度の成長を維持できるのではないかと期待しています。
では、もし仮に今後定期的に0.25%程度の緩やかな利下げ(金融緩和)が行われ、それが継続した場合、債券価格や為替にはどんな影響があるのでしょうか?
管理人が考える為替等への影響は以下の通りです:
指標 | 金融緩和策の影響 |
市中金利 | 低下 |
株価 | (景気刺激を通じて)上昇 |
為替(インドルピー) | 下落(円高) |
債券価格 | 上昇 |
投信の分配金 | 横這い? |
まず、市中金利ですが、政策金利が低下すれば、それと並行し銀行の貸出金利も低下すると思われます。
貸出金利が低下すれば、企業の借入コスト減少、設備投資の促進につながり、経済の活性化を促すと考えられることから株価上昇要因になると考えられます。
また、金利が低下すると相対的に金利が高い海外に資金が流出し通貨安(インドルピーの下落=円高)要因となります。一方で金利低下が予想されると債券価格は上昇することになります。
分配型ファンドの分配金については、さらに金利が低下することがあれば、利息収入が次第に減少することになりますが、一方で債券価格は上昇しますので、よほどファンドの資金状況(純資産総額)が悪化していない限り、横這いもしくはやや減少といったところで落ち着くのではないでしょうか。
インド債券への投資の前提
上記経済見通しに基づき、管理人は以下の前提で投資を行うこととしました。
- インドの政策金利は当面据え置かれるものの、GST導入後の物価水準が安定していれば、今後、金融緩和が行われる可能性も否定できない
- 上記前提のもと、中長期的には為替は円高傾向、債券価格は上昇傾向となる可能性がある
- 分配金は、当面横ばいだが、今後ゆるやかに減少する
その上で、上記1~3を織り込んだとしても年率5~10%の収益を達成できる可能性がある商品はないものかと物色することにしました…
…といったところで、今回は少し長くなりましたね…続きは次回ということで。